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チャースケの命日


2007年3月22日の早朝、チャースケはひっそりと旅立った。

チャースケは、その3時間前まで律儀にじーっとトイレに座っていた。
Yは ・チャースケ ここでしてもいいんだよ・ と言って抱いてチャースケの布団に戻してやった。布団の上でもじーっと座っていた。
こころなしか息が荒いように感じたが、22日には病院の予定があったし、まさかそれが最後だなんて思ってもいなかったから、Yは横になって寝てしまった。
6時半ごろOに ・大変だ チャースケの息がない・ と起こされた。
その時、Yはすぐ傍で寝ていたのに、チャースケは鳴きもしないで、静かに横になって眠るように亡くなっていた。
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前日、チャースケはしきりに外に出たがった。家中の戸を開けてみて、開かないと悟ると、Yの顔を見ながら玄関に向かう。
しばらく大人しく家にいたし、何回もYの顔を見るので外に出してやった。
いつものような元気さはなく、ゆっくりゆっくり坂道をあがっていった。そっちは公園かいつも行ってたS井さん宅のほうなので、Yは後をついて行った。
チャースケはまっすぐS井さん宅に入って玄関の傍で座っていた。チャースケに気がついて奥さんが ・わぁ~チャースケ久ぶり元気だった・と出てきてくれた。
チャースケは静かに足元に身体で絡んだり、すりすりしたりしていた。
元気だった頃のチャースケならにゃーにゃー鳴いて、喉をゴロゴロさせてうれしさを現していただろう。でもそんな元気はもうなかった。
奥さんはチャースケを抱き上げて抱いてくれた。チャースケもじーっと抱かれていた。
・わぁ~随分軽くなって、痩せたわね~あんなに立派だったのに・と言った奥さんは泣いていました。・いつものチャースケは抱き上げてもすぐ降りてしまうのに今日はこんなに抱かせてくれてありがとねチャースケ・ と言っていた。後日、別れが近い事を感じたと言っていた。

Yが抱きあげて・さあお家に帰ろう・ と言うと喉をゴロゴロして満足そうな顔をしているように見えた。


午前中S井さんにチャースケの訃報を伝えると、もう電話口で奥さんは泣き出してしまった。そして、チャースケに会いに、ご夫婦と坊やと奥さんのお母様まで一家でお別れに来てくれた。
ことのほか奥さんのお母様がチャースケを可愛がってくれていて、前日会えなかったのを悔やんでいた。そして、みんな泣いてチャースケの亡骸を代わる代わる抱いてくれた。
こんなに愛されてチャースケは幸せ者だった。


亡くなってからもチャースケを知っている人に会うと、チャースケの話が出る。
威厳があって堂々としていて、何といっても、我が家のでっかいアクセルの前に現れて、(チャースケは公園縁に住んでいて、散歩の時に私たちを観察していた) ビックリして臭いを嗅ぎまわるアクセルの足元に、ゴロンと腹を見せてころがるなんて、こんな猫は何処にもいないでしょう(これがきっかけで面倒を見ることに)・・・・・・・忘れることのできない猫 チャースケ享年12才

by axcel05 | 2008-03-22 20:48  

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